2017年3月13日月曜日

青梅街道の自転車ナビマークの実態



青梅街道と環七の交差点から見た青梅街道の下り線。自転車をなぶるように車が追い越していきます。警視庁は車道通行原則を掲げて車道に自転車ナビマークを設置し、歩道を通行する自転車にも車道を走るよう指導しているとNHKが報道していましたが、こういう環境では車道通行が危険すぎるので、安全確保に必要な自転車道が整備されるまで、歩道通行を暫定的に容認するというのが1970年代の日本の判断でした。

それから40年以上の停滞期間を経てようやく自転車インフラ整備が再始動したと思ったら、安全性についての客観的根拠をなおざりにしたまま、とにかく自転車は車道を走るべきだという信条ベースの乱暴な議論で、歩道通行の容認以前の危険な状況に逆戻りです。

追突や引っ掛けなど、歩道上ではまず遭遇する事のない死亡事故リスクが有る事を理解して、それでも自己責任で車道を走ろうという一部の向こう見ずな人がいるのは仕方が無いですが、警察としてはそれを黙認するのが穏当な対応で、(高齢者と子供を除いた)自転車利用者一般に向けて積極的に車道通行を呼びかけるというのは、明らかに一線を越えています。

青梅街道のような危険な環境下では、自転車ナビマークを一例とする簡易的な措置をしても、それを自転車の車道通行を促す道具にはしない、以前から車道を通行していた自転車の安全性を高める為だけに用いる、というのが国土交通省道路局と警察庁交通局が実施したパブリックコメントでの事務局の見解(p.3)でしたが、今回の警視庁の動きはこれに反しています。上位組織の約束を反故にしてまで踏み切った交通指導で万が一死者を出したら、一体どう責任を取るというのか……。