2016年9月2日金曜日

国総研による国道254号の事故率研究に対する指摘について

ランキング日記(2015年10月14日)「有名なあの図を検証する。自転車出合い頭事故の危険性

車道左側通行の安全性を主張する材料として各方面に無批判に引用されている研究の問題点を鋭い洞察で炙り出した名記事で、最近また読み返したのですが、記事中の
そして、調査区間のうち池袋付近には自転車の車道走行が禁止され、歩道通行のみが許された部分もあった。

/* 中略 */

↑国道254号にある軽車両通行止め標識
は恐らく上り線のこの場所で、別の角度から見れば分かるように、標識の効力が及ぶのは(標識の先で山手線の跨線橋になる)中央寄りの2車線のみです。(山手線の手前で地上に降りる)左側の車線は自転車も車道を通行できます。まあ走れると言っても車の実勢速度が高く、大型車も多く、路上駐車も大量発生していて車道通行が危険な区間なので、ほぼ全ての自転車が歩道を通行していますが。

以下、参考に2015年12月に撮影した池袋付近の上り線の写真を載せます。



路上駐車がみっしり


別角度から

大型貨物車(画面奥に停まっています)のドアゾーンも考慮すれば、車道上に自転車が安全に通行できる空間はありません。


第2通行帯から車道の左端へと突然トラックが逸れて行きます。

自転車が車道を走っていたとしたら、両者の動線が鋭角に交差します。鋭角での交差は互いを認識しにくいので危険と言われています。


それからここは上り勾配なので自転車と車の速度差が開きやすいです。