2015年3月7日土曜日

行動は環境に従う

中野坂上交差点

自転車利用者が無秩序に見えますか?



もしそう見えたとしたら、それは道路設計の過ちを利用者に責任転嫁する思考に毒されているからかもしれません。

自転車利用者も含め、道路利用者は道路の構造に応じた合理的な振る舞いをすると考えられます。

歩行者と車が整然と流れているのは、歩行者には歩道が、車には車道が与えられており、どちらの空間も、対象とする利用者がそこを通行するのが最も合理的になるように設計されているから。

それに対して、上の写真のように自転車の通行位置がバラバラになってしまうのは、自転車が円滑に通行できるよう注意深く設計された専用空間が無く、各自がそれぞれの最適解を模索してしまうから。

そんなふうに私は交通参加者の振る舞いを見ています。つまり、
  • 利用者の振る舞いがどれだけ整然としているか
  • どれだけストレスを感じずに通行できているか
は、その道路設計の成績表という見方です。