2014年8月29日金曜日

携帯工具の選び方 (1) 準備編


携帯工具は軽さと小ささこそが存在意義なので、
必要最小限の構成のものを選びたいですね。

その為には自分のロードバイクに使われているボルトの種類を
全て把握しておく必要が有ります。

また、短すぎる工具では入り組んだ場所に在るボルトに
届かない可能性も有ります。

そこで、自転車に使われているボルトの種類を調べつつ、
必要な工具の長さも確認する事にしました。



深さの目印にマスキングテープを巻いたアーレンキー

普通のアーレンキーにマスキングテープを巻き付けました。
これで、工具先端の長さが 1 cm で足りるのか、
それとも 2 cm 必要なのかが分かります。

STI レバー(ST-2200)の固定ボルト(六角穴付き 5 mm)

のっけから 2 cm の目印が隠れてしまってますが、
これはゴム製のカバーを捲れば問題無さそうです。

ステム(FSA OS-190)のハンドルバー固定ボルト(六角穴付き 4 mm)

最近はこういう所にまで Torx ボルトが使われている事が有るので要注意。
自転車業界は各パーツのメーカーが好き勝手に仕様を変えてしまうので、
全体として協調が取れず、ユーザーが不利益を被りがちですね。

ステアリングコラムのキャップ固定ボルト(六角穴付き 5 mm)

ステムのステアリングコラム固定ボルト(六角穴付き 4 mm)

反対側は VIVA の真鍮サウンドベルが邪魔で一度に回せる角度が限られます。
工具の形状によってはアクセス自体できないかもしれません。

(ベルは本体ごと捩れば外れますが、
細かいワッシャーが何枚か挟まっているので、
屋外では紛失リスクが有ります。)

ブレーキキャリパー(BR-R450)固定ボルト(六角穴付き 5 mm)

ブレーキキャリパー固定ボルト(別視点から)

ここは工具の長さが 1 cm だと厳しそうですね。
2 cm でもギリギリかな?

ブレーキキャリパーのケーブル固定ボルト(六角穴付き 5 mm)

ブレーキキャリパーのケーブル固定ボルト(別視点から)

ブレーキシュー固定ボルト(六角穴付き 4 mm)

ブレーキキャリパーのセンタリングボルト(プラス/マイナス)

センターがズレたとき、私はこのボルトは弄らずに
キャリパーを摑んでグイッと直しています。
センタリングボルトで調整するとブレーキパッドが
リムに当たる位置が高さ方向で変わってしまうからです。
(↑のむラボ情報)

ボトルケージ(blackburn COMP ALUMINUM)固定ボルト(六角穴付き 4 mm)

ボルトは完成車付属品(5 mm)から
市販品(ケージとは別売)に交換してあります。

ボトルケージ固定ボルト(別視点から)

ここはボルト周りのケージが邪魔で、1 cm だけだと厳しいですね。

クランクアーム(FC-5700)固定ボルト(六角穴付き 5 mm)

SPDペダル(PD-M530)のテンション調整ボルト(六角穴付き 3 mm)

ペダルボディーカバーは短いプラスねじで固定されていますが、
ねじ山に緩み止め剤が塗ってあるので脱落する心配は無いでしょう。

フロントディレイラーのバンドアダプター固定ボルト(六角穴付き 4 mm)

このアダプターはメーカー、品番などは不明です。

フロントディレイラー(FD-3400)固定ボルト(六角穴付き 5 mm)

ここはボトルケージがちょっと近いですね。
あまりに長い工具だと閊えるかもしれません。
(実際、トルクレンチは入りませんでした。)

フロントディレイラーのケーブル固定ボルト(六角穴付き 5 mm)

リミット・スクリューはプラス/マイナスの両方に対応しています。
シートチューブがちょっと近いのが気になります。

フロントディレイラーのチェーンガイド固定ボルト(プラス/マイナス)

ディレイラーかクランクセット(チェーンリング)の
どちらかを自転車から取り外さないと工具が届きません。

右下に見えている FC-5700 の
チェーンリング固定ボルトは Torx の T30 です。
シマノの説明書部品展開図を見ても
書いてあるのはネジの軸部分の直径と長さだけなので、
頭の部分の規格は現物での確認が必要です。

(なお、説明書は「si + 型番」、展開図は「ev + 型番」で
ググれば一発で出てきます。)

ディレイラーハンガー固定ボルト(六角穴付き 5 mm)

リアディレイラー(RD-2200)固定ボルト(六角穴付き 5 mm)

B テンション・スクリューとリミット・スクリュー(L / H)は
プラス/マイナスの両方に対応しています。

リアディレイラーのテンショナープーリー固定ボルト(六角穴付き 3 mm)

リアディレイラーのガイドプーリー固定ボルト(六角穴付き 3 mm)

非常にアクセスしにくい位置に有ります。
上位モデルではボルトとネジ穴の位置関係が入れ替わり、
反対側から簡単にアクセスできるようになっています。

リアディレイラーのケーブル固定ナット(六角 9 mm)

何でここだけ普通の六角ナットなんじゃー!
当然、上位モデルは六角穴付きボルトが使われています。

リフレクター(CAT EYE)の固定ボルト(プラス/マイナス)

シートポストクランプ(完成車付属)締め付けボルト(六角穴付き 4 mm)

シートポスト(完成車付属)のサドル固定ボルト(六角穴付き 6 mm)

さて、これで全部かな?
  • 六角穴付きボルト : 3, 4, 5, 6 mm
  • プラス(+)/マイナス(−)
  • Torx ボルト : T30
  • 六角ナット : 9 mm

これらを備えた工具を選べば良いわけですが、
チェーンリング固定のトルクスの T30 はマイナーすぎるので、
定期点検とロングライド前の増し締めで対応した方が良いでしょう。
(普通の六角穴付きボルトに交換しておくという手も有ります。)

リアディレイラーのケーブル固定用の六角ナットにも困りますね。
緩み止め剤が塗ってあるので自然に緩む事は無いでしょうが、
シフターケーブルが切れたら交換の為に一旦緩めないといけません。
(実際に以前、ロングライド中に切れて処置できなかった事が有ります。)
これも、定期的なケーブル交換で対応するのが良さそうです。


となると、最低限必要なのは、
  • 六角穴付きボルト : 3, 4, 5, 6 mm
  • プラスかマイナスのドライバー
の5種類という事になりますね。



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携帯工具の選び方 (3) 試用編