2014年5月9日金曜日

レーパンを選ぶポイント

saitoimport のショーツ、タイツ類に使われているパッド

サイクリング・ショーツ/ビブは
あまりに安価なものだと却って擦れや鬱血の原因になります。
どんな点に気を付けて選べば良いのでしょうか。



生地の裁断パターン

上の図は入門レベルのウェアによく見られる
生地のパターンです。灰色の線が縫い目です。
普通の衣料品のパターンをそのまま使っていますね。


しかしこのパターンではサドルの縁と脚の内転筋部分が当たる
重要な部分に縫い目が来てしまうので、擦れのトラブルを
引き起こす事が有ります。これを防ぐ為に上位モデルでは、

こんな裁断や

こんな裁断が為されています。

どちらもサドルの縁と接する部分に縫い目が来ないように
注意深く避けている事が分かります。

自転車店の店頭で実物を確かめた限りでは、
このようなパターンを(上位モデルに)採用しているブランドは
  • Pearl Izumi
  • CRAFT
  • Castelli
  • Shimano
  • bici
  • GORE
などが確認できました(2013年時点)。
他にもまだまだ有るかもしれません。


---


レーパンを選ぶ上でもう一つ注意すべき点は
パッドの縫い付け方です。

3本針ミシンで縫われたパッドの縁

上の写真のような縫い方だと、縫い目が硬く鑢のようになってしまうので、
皮肉にもパッドそのものが擦れの原因になってしまう事があります。

糸がパッドの生地にうずまるような千鳥縫い(CGです)

もしこの部分の擦れが気になるようであれば、
パッドの縁の縫い目がゴワゴワしたりザラザラしたりしない
千鳥縫い(3点ジグザグ縫い)のものを選ぶのが良いでしょう。店頭では、
  • Mavic
  • Shimano
  • CRAFT
  • GOLDWIN
  • Castelli
  • GORE
  • bici
  • Pearl Izumi
  • Nalini
などの上位モデルで確認できました(2013年時点)。



---


もう一つ、パッド自体の形状ですが、
これは人によって「合う/合わない」が全く違うようなので、
飽くまで私の場合という事で書くと、
  • 皮下脂肪が薄く、
  • 骨盤を寝かせて強い前傾姿勢を取る
のであれば、
  • 座骨部分に分厚いクッションを配し、
  • 中央には前後方向に深い溝を入れた
メリハリの利いたパッドが良いようです。

溝が有るように見えて
実はスポンジがぎっしり詰まっているパッド

上の写真のパッドは座骨部分にゲルが入っているのは良いのですが、
尿道部分のクッションが厚過ぎて、腰を前傾させると鬱血してしまいます。

100 km 程度のサイクリングではパッド付きの専用ウェアより
普通の速乾生地の服の方が快適でした。
座骨部分の痛みも不思議とあまり変わりません。

使っているサドルはセッレ・イターリアの SL
 


さて、いろいろ書いてきましたが、私自身は一回のライドで
せいぜい120kmくらいしか走りませんし、
しょっちゅう立ち止まって写真も撮っているので、
レースのような過酷な状況での問題が分かりません。

もっとシリアスな視点からのビブ、パッド選びについては
以下のサイトが参考になると思います。

http://cyclingtips.jp/2014/02/assos-capo-castelli-and-rapha-bibshorts-review/
http://cyclingtips.jp/2014/04/whats-in-a-good-cycling-chamois/