2014年3月8日土曜日

箸とフォークとダイエット——道路空間の再配分

2014年4月4日 全体的に加筆訂正

お箸

フォーク



東京の幹線道路
Google Maps の画像を加工)

東京の幹線道路はお箸を並べたように車線が引かれています。


アムステルダムの幹線道路
Google Maps の画像を加工)

アムステルダムの幹線道路はフォークのようにメリハリが利いています。


東京の幹線道路
(2013年6月撮影の Google Street View を加工)

交差点を抜けた直後なのに3.5車線も確保されていますが、
実際の車の流れは二車線で充分捌けています。


アムステルダムの幹線道路
(2008年6月撮影の Google Street View を加工)

交差点を抜けた直後は大胆にも一車線に絞り込まれています。


東京の幹線道路
(2013年7月撮影の Google Street View を加工)

単路区間も延々と無駄な多車線が続きます。


アムステルダムの幹線道路
(2008年5月撮影の Google Street View を加工)

道路全体の幅は広いですが、自転車道や駐車スペースなど、
合理的な空間配分をしています。



東京の車道は太り過ぎです。



高速道路ならともかく、市街地の地上の一般道で
両方向合計8車線ものスペースを割いた道路は
アムステルダムには存在しません(*)。

* ごく一部の超大型交差点では7車線までは有ります。
例:s100とs112の交差点
しかし、この場合でも交差点を過ぎれば
車線数はすぐに両方向合計で4本に減じます。

東京はアムステルダムより人口密度は高いですが、
車道部分をあれほど広く取る必要が有るとは思えません。


対岸が遠い
(2013年6月撮影の Google Street View を加工)

車道の幅が広すぎるせいで歩行者は横断が大変です。

歩行者の横断に時間が掛かるので、
車も信号待ちの時間が長くなってしまいます。

車線数が多く、同時に何台もの車が並行して走るので、
騒音レベルも酷い事になっています。


ロードダイエットの例
(2013年6月撮影の Google Street View を加工)

交差点の出口側は、平常時の交通量なら
2車線も有れば充分に捌けるはずです。
不要な部分を削れば横断歩道を 5 m 以上も短かくできます。


空間の再配分の例
(2013年7月撮影の Google Street View を加工)

自転車レーンを設置するスペースも捻出できます。
荷捌きの場所を犠牲にする必要は有りません。
バス停も同様に処理できます。

単路区間の車線数を減らせば、ドライバーにとっても
交差点手前での車線変更が簡単になるという利点が有ります。