2014年3月7日金曜日

荒川河川敷道路をめぐる価値観の衝突

荒川・河川敷道路、自転車の速度規制撤廃にモノ申す
と題されたブログ記事のコメント欄で、
なかなか興味深い議論が交わされています。



中心になって議論を展開しているのは、
「ときどきオアゾツーキニスト」という方と
「自転車乗り」という方。

河川敷道路に於ける自転車と歩行者双方の振る舞い方をめぐって、
法の適用の可否や弱者優先の根拠を激しく論じています。

議論を読み込んでいくと
どちらの主張にも気付かされる点が有り、
自分は今まで、河川敷道路の一利用者として
意識や理解が浅かったなあと、大いに啓蒙されました。


荒川河川敷道路


それはさておき、この両者の微妙に噛み合わない議論、
すれ違い続ける議論を見ていると、これは、
旧来の日本的な価値観と西欧的な価値観の
衝突という構図でもあるのではと思えてきます。

その対立構造が次のやりとりに集約されています。(抜粋して引用)

あくまでも歩行者優先とおっしゃるのであれば
その法的根拠を具体的に示して下さい。
明確な基準となるのは法令です。
——〈自転車乗り〉さん

世の中の人としての当たり前のルール・マナーを
ご理解頂いていないようですね。
——〈ときどきオアゾツーキニスト〉さん

基本的に人の流入が少なく、
均質な価値観を共有していた島国の日本と、

地続きの国々を人が行き来し、
異なる価値観が混ざり合う欧州大陸。

前者なら、暗黙の了解で上手く回るでしょうし、
後者なら、明文化されたルールが必要でしょう。

どちらが今の日本に適しているやり方なのか、
自転車の話から脱線して考え込んでしまいました。