2014年1月8日水曜日

交差点の設計ミス(13)

左折専用レーンの延長線上が
歩道になっている交差点は危険度が高いです。


都道8号 新目白通り
都電早稲田駅交差点の一つ東の交差点(35.711439,139.720355


西向きの車線は第1レーンが左折専用、
第2、第3レーンが直進専用になっています。


交差点の対岸は歩道がせり出しており、
第1レーンの延長線上が塞がっています。


この交差点を自転車が直進しようとすると、
交差点の中で車線変更して車の流れに合流する必要が有りますが、
新目白通りはこの先、明治通りとの交差点を先頭に渋滞しがちなので、
自転車に道を譲らないドライバーも多く見られます。

私自身、何回か後続車に追突されそうになっていますし、
他のサイクリストが撥ねられそうになっている場面も目撃しています。
この問題は自転車横断帯を通っても全く解決しません。

安全を確保するには、交差点の角で待機して
後続の直進車列が流れ終わるのを待つ必要が有ります。

言わば、「二段階直進」です。



自転車は左折専用レーンでも原則通り第1レーンを通行する事になっていますが、


原則を守る事が却ってリスクを高めています。


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似たような構造が、都道14号・東八道路の
三鷹野崎西交差点(35.681653,139.54495)にも見られます。


東向きの車線は第1レーンが左折専用、
第2、第3レーンが直進専用になっています。


そして、第1レーンの延長線上は歩道で塞がっています。


直進自転車は高速で流れる車の流れに合流しなければなりません。
ここでもニアミス経験が有ります。


東八道路の野崎付近は、北のJR中央線から2km以上、
南の京王線から3km以上離れた鉄道空白地帯で、
大型トラックに加え、マイカーの通行も多いです。

クルマ依存が重度に進行している地域のようで、
車道の第1レーンは交差点以外の単路区間でも、
沿道のファミレスなどに出入りする車で渋滞しがちです。
第1レーンの幅に余裕が無いので、自転車も渋滞に嵌まってしまいます。

また、このレーン幅の狭さは、自転車がクルマに
危険な追い越しをされる原因にもなっています。

商店が集中している地区では、歩道上に植栽で物理的に区分された
自転車通行指定部分が有りますが、他の自転車を追い越すにはやや狭く、
15km/h程度での低速走行を強いられます。

自転車から見た東八道路は、交差点だけでなく、
全体的に通行環境が劣悪な道路と言えます。