2013年3月22日金曜日

信号制御の改善が遅い理由

このブログでは、自転車で通行するのが困難な交差点を
これまで何箇所も取り上げてきましたが、
そう簡単には手直しできない理由が有るようです。




交差点の設計ミス(1)
交差点の設計ミス(2)
交差点の設計ミス(3)
交差点の設計ミス(4)
交差点の設計ミス(5)
交差点の設計ミス(6)
交差点の設計ミス(7)
交差点の設計ミス(8)


過去の記事では、自転車での通行が困難になる要因として、
ハード面の構造設計の拙さだけでなく、
ソフト面の信号制御の拙さも指摘してきましたが、
後者については単にプログラムを書き換えれば済む話だと思っていました。

ところが、東京都の場合、信号機の点灯パターンを修正する為には
警視庁交通管制課と各地域の警察署が合同で現地調査する事になっており、
しかもその合同調査の件数が非常に多くて、中々手が回らないそうです。

先日、都内の交差点二箇所(千石一丁目と札の辻)で、
自転車の通行を考慮した交差点の改善が試行されましたが、
後者の札の辻で見られたような信号制御の修正は、
例外的に早く手が打たれた事例だったようです。


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交差点の信号制御には、自転車の問題だけでなく、
日々刻々と移り変わる交通量にきめ細かく対応できていない
という問題も有ります。

(休日だけ、或いはほんの30分間だけ渋滞が発生するなど。)

専門的な知識を持った人がわざわざ現地に出向いて検証して……
なんてやっていたら、追い付くわけがありません。

慢性的な人手不足という事はつまり、
システムの設計に問題が有るという事です。

(これは交通違反の取り締まりの面でも同じですね。)

鉄道の運行管理システムに比べれば非常に杜撰な体制です。
よくそれで事故が起き……ているのか。

人体に喩えれば、神経系がずたぼろ状態といったところでしょうか。

(緩すぎる免許制度や、交通違反取り締まり人員の不足なら、
白血球不足など、免疫系の機能不全と喩えられるでしょう。)


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問題を解決するには、信号の管理者を大増員するか、
そもそも信号自体が無くても良いように道路機能を縮小するか、

あるいは信号が自ら考えて最適な点灯パターンを出せるようにするか。

そう考えると、自律的に柔軟な判断ができる
信号制御システムが期待されているのも頷けます。


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ちなみに、アメリカの道路では地下に埋め込まれた金属センサーで
車の有無を検出して信号制御に反映させる仕組みが有りますが、
このセンサーは自転車に対しては鈍感な場合が有るので、

センサーが反応しない場合は
  • 車にセンサーの上に止まってもらうか、
  • 歩道に上がって押しボタンを操作するか、
  • 自転車を傾けて地面に近付けるか
してみてください

という指南が、州の交通省から示されています。(例: Oregon Bicyclist Manual

上記のオレゴン州自転車マニュアルから。

上記のオレゴン州自転車マニュアルから。

金属センサーですが、カーボンバイクでも反応するんですかね?