2013年2月2日土曜日

国交省の自転車ガイドラインの感想 p.33 設計の基本方針

国土交通省が2012年11月29日に発表した
安全で快適な自転車利用環境創出ガイドライン(PDF)
を読みました。

問題点が無いか1ページずつ見ていきます。



以下、ページ番号はPDFファイル上の番号基準です。
紙面のノンブルとは一致していません。


p.33
自転車と自動車、歩行者それぞれを構造的に分離する場合は、
互いに存在を認識できるよう、分離工作物として縁石を
設置することを基本とし、柵等の高さのある分離工作物
できる限り設置しないものとする。

基本的には賛成ですが、
縁石だけの所へ車が寄せて停めると、
開いたドアが自転車道を侵食しますね。

高さのある分離工作物といっても、
細い支柱にロープを張り渡すだけなら
それほど有害とも思えませんが。

(ロープの高さは車のドア開閉を阻害できる高さで良い。)


p.28
自転車通行空間の幅員は、隣接する歩行空間の幅員との
バランスが重要であり、歩行者、自転車がそれぞれの空間を
通行しやすく、また自然に通行位置が守られるよう、
歩行者、自転車の交通量を考慮して決定するものとする。

歩道が幾ら狭かろうと、自転車のスペースとして
安全上、最低限確保すべき幅員は動きません。

寧ろ、歩行者が無意識に迷い込んで来ないような
明確な分離が必須だと思いますが。
それに、歩道が狭いならまず車道を切り詰めるべきでしょう。