2010年7月18日日曜日

滝野川地区

自転車で図書館へ

今日は初めて北区立中央図書館、通称「赤レンガ図書館」に行く。
ごみごみした都心を抜けて音無川への下り坂を行くと、

南無~。



川向こうの狭い路地裏をクネクネ進むと広い公園。

元軍事施設だったのを文化センターに転用した建物。
「文化」レベルが高過ぎて、そんじょそこらの文化センターでは
太刀打ちできそうもない。

古墳石室まで! 何なんだ、この地区。


公園の北側には自衛隊の広大な施設


長く長く、境界線が引かれている。


さあ来た!赤レンガ図書館!

戦時中、銃弾製造工場だった赤煉瓦建築。
外観はそのままに、中身を図書館に改築するという大英断。

館内のデザインコンセプトは明確。
歳月を重ねた煉瓦や鉄骨を残しつつ、
床は明るい木、棚はアルミ、柱には打ちっぱなしのコンクリート。
快適な読書空間を追及しつつ、歴史も尊重していた。

エリアごとに椅子や案内板の色を統一してあったり、
返却カウンターだけ入り口付近に分けて設置してあったり、
動線設計まで完璧。

最新鋭の機能を完備したトイレに、本の自動貸出機、
併設カフェに、読書用の中庭…。

何から何まであまりの美しさに笑ってしまう。

勿論、充実しているのはハードに留まらない。
蔵書をざっと見ても北区の本気度が伝わってくる。
区の中央図書館としての威信が感じられる。

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今迄自分が訪問してきた図書館の中では
群を抜いて素晴らしい。

清新さでは台東区の中央図書館も劣ってはいないが、
合羽橋商店街の正面に屹立する巨大な曲面ガラスの建物は、
あまり地域文化に根ざした物の様には思えなかった。

蔵書数で23区内最強とも言われる足立区の中央図書館も
やはり、小学校跡地に何の脈絡も無く芽を出した異物、
と、今では思ってしまう。

それ程に北区は、

・恵まれた歴史遺産、
・練り上げられた構想、
・事業を妥協の無く実現させる力、

どれを取っても最高……



なんだが、ホームページだけどうしてしまったのか。
区役所のページを間借りして、階層化もせずに
ダーッとリンクが並べてあるだけ。今時これは無い。