2010年2月21日日曜日

なう (1)

最近では新聞でも盛んに取り上げられるtwitter。
一般人の私生活から、企業広報、果ては国会議員の
発言に至るまでweb上に呟かれる様になったが、
大して気に止めていなかった。

気になるにしても、精々、twitterの日本語表記が
「トゥイラー」ではなく「ツイッター」で定着した事くらい。

字面だけ見ると、どことなくネットスラング風な
「ツイッター」が日経新聞に載った時は驚いたが、
以前よりも原語の発音に拘らず、日本語の伝統的な
音韻体系だけで間に合わせようとする兆候だろうか
という程度の関心だった――

――ところへ浜田幸一氏の「だう!」

うむ!コンゴ民主共和国は、
世界熱帯林の10%を所有している。
さっき数字間違え140ギガトン!!
世界排出量の約3年間分!!
ノルウェーが主要資金提供しているぞ!!
ここでも日本が遅れている。 なさけなう!!
ツィッターから何か出来んのかね?
ダイレクトメールでも連絡待っている。だう!

何だこれは。

掛け声か、気合か、平均株価か。全く分からない。
調べてみると、twitter上で「なう」という新表現が
もう半年以上も前から爆発的に広まっているらしい。
かなり遅れ馳せながら知った。

既に、用法の分類と解説は有るわ、
「なう」を自動で集めるボットは有るわで、
世間の注目度が知れる。

上の解説ページを手短に纏めれば、
「なう」は英語の now 起源で、「今…している」とか
「今…に居る」を意味するという事だそうだ:

「会議なう」 = いま会議している

「京都駅なう」 = いま京都駅に居る

ところが、この解説ページで既に誤用が指摘されている。

「食事中なう」
「中」が「なう」とかぶっております。

「いま、東京なう」
「いま」が「なう」とかぶっております。

「これから東京なう」
では今どこなんでしょう。

「そうだったかなあなう」
そもそもの趣旨と離れて語尾につけてるだけですね。

「11月なう」
本来なら1ヶ月使えるはずが、11/1の夜12時過ぎに
使うと「今11月になったね」という意味で通じる

こうなってくると、もう無視できない。
「なう」の誤用、その理由は?
「なう」の意味解釈、その原理は?
「何々なう」は文?複合語?

自分でも用例を集めて分析してみる事にした。

用例は上に書いたボットを使って収集する。
とりあえず、思い立ったその時点、
2010年2月21日午前10時前後のものを。
各ユーザーの言語歴は分からないが、
最初なので無差別に拾い集める事にする。

次の記事から分析結果を載せていく。