2010年1月26日火曜日

凄い絵本

一冊の絵本を教えて貰った。
http://shauntan.net/books/the-arrival.html

最初の数ページをパラパラ眺めて
「こんなものか」と油断して進むと、
突然、イメージの奔流に襲われる。
濃密な画面の連続に、息をつく間も無い。


台詞や語りの一切入らない、絵だけの本。
紙と鉛筆で描かれた緻密な世界は、
一度吸い込まれたら出て来れないほど深い。


言葉も文字も違う世界へ行き着いた一人の男が
その世界の住人に何とか意志を伝えようとする場面。
男の懸命な身振り手振りを絵本の外から見る読者は
音さえも奪われて、狂おしいほどに もどかしい。